写真には「光」がとても重要です。屋内に撮影のための照明環境を構築するという観点で、自然光を含め、LEDとストロボに分けて説明します。
1自然光を生かす
室内の地明かりで撮影する方法です。窓際に商品を配置するなどして、撮影しましょう。影が気になる部分にはレフ板を使ってみてください。レフ板は自然光での撮影だけでなく、LEDやストロボを使う場合にも重宝しますので、一つあると良いですね。
テスト撮影を繰り返し、仕上がりを確認しつつ、光の当たり具合を調整してください。
ただし、天気や時間に仕上がりが大きく左右されることが大きなデメリットです。日常的に撮影を行うのであれば、できるだけ条件を一緒にすると、後処理も楽です。
【自然光で撮るポイント】
- 窓際で撮る
- レフ板を使う
- 気象条件や時間を一定にする
2 LED
撮影用のLED機材を使う方法です。一般的なデスクライト等では光量が足りないと思うので、できるだけ大きな光量の商品をお勧めします。商品のスペックのところの「出力」や「明るさ」の数字がなるべく大きいものを選んでください。
見落としがちなのが、「Ra~」等で表される「演色性」です。おおざっぱに言うと、どのくらい自然な光、きれいな発色で撮影できるか、の指標となります。できれば、Ra90以上のモノを選ぶと良いでしょう。
形状も平べったいパネル型、従来のソケットに付けられる電球、ストロボと同じようなアクセサリーを付けられるものなど色々な種類があります。
被写体を常時照らし続ける「定常光」なので、つねに光の当たり具合を確認しながら、撮影できます。音声ありの動画を撮影するときは冷却ファンが静かな(あるいは無い)機種を選ぶこともお忘れなく。
特にアパレル系ショップで全身コーデをきれいに撮りたい場合、なかなか足元までフラットな光できれいに見せるライティングは難しいですが、キャスター付LEDパネル 30×120cm FB-MAX1なら、姿見型の特大LEDパネルで簡単にセッティングくすることができて、お勧めです。
また、プロペットでは、スタジオの壁の広い面積にLEDを取り付けて大きな面光源をご提案しています。ぜひLEDを使った「光の壁」の施工例(キッズスタジオ)もご覧ください。
【LEDを選ぶポイント】
- 光量がなるべく大きいこと
- 演色性(Ra)が90以上
- 冷却ファンが静か
3 ストロボ
ストロボには大きく分けて、カメラの上に付けられるクリップオンストロボとカメラとは分離して使う大型ストロボの2種類があります。
屋内に撮影スペースを常設する場合には、コンセントから直接電源を取るタイプの大型ストロボ(モノブロック)がお勧めです。
ストロボは一般的には光量が大きく、演色性が非常に高い(ほぼすべての機種がRa90以上)ため、クリアな発色の写真を撮ることができます。一瞬だけピカッと光る瞬間光なので難しいと敬遠されがちですが、影の出方等を確認できるモデリングランプのある機種を選んだり、テスト撮影を重ねることで、とても見栄えの良い写真を撮ることができます。
また、光量が大きいので、小物撮影だけでなく大きな被写体、例えばモデル(人物)撮影などにも十分に対応できます。
出力は300Ws程度の機種が良いでしょう。また、撮影が長時間に及ぶことが想定される場合には、オーバーヒートを回避するために冷却ファンが付いている、または放熱に配慮した設計がされていることが必要です。
【ストロボを選ぶポイント】
- モデリングランプが付いている
- コンセントから電源を取るタイプ
- 出力300Ws以上
以上を踏まえて、まずそろえたい照明機材は…
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ライト(LED or モノブロックストロボ)
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ライトスタンド
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(モノブロックストロボの場合)ソフトボックスなどのアクセサリー
できれば×2以上欲しいところですが、初めはもちろん一つずつでOKです。
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1.ライト(モノブロックストロボ)MONO300N
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